今回は、自宅から最も近い川、多摩川水系”谷地川“でタナゴ仕掛けと黄ねり(黄身練り)で小物釣りをしてきました。結果は、オイカワ交じりでカワムツが爆釣です。餌持ちのよい黄ねり(黄身練り)は私的には小物釣り最強の餌です。下記リンクにて動画も公開していますので、合わせてご視聴をお願いします。
1.多摩川水系 谷地川での釣り

八王子市のはずれを流れて日野市で多摩川に注ぎ込む川「谷地川」。水深があるところに鯉が居ついていたりはしますが、鮒などが釣れるようなポイントはほとんどなく、基本的には、大鯉と小物しかいない川です。
また、川の両岸にはフェンスがあり、川に降りることが出来る場所がほとんどない川なので、基本的には釣りになるポイントも少ないです。
上流に行くにしたがって、フェンスのない場所は増えていきますが、上流に行けば行くほど水量も減っていきますので、釣りをする場所を探すのは非常に難しい川ですね。

そんな谷地川の中でも、川に降りる階段が設けられている場所に、堰堤が設けられている箇所があります。(写真の場所です)
堰堤の下は流れ込みで深場になっており、魚がたまるポイントになっています。しかも、その前後の水量が少ないことから鯉も居ついていないので、小さなが魚が集まるにはうってつけのポイントになっています。
今回はその数少ないポイントで竿を出して、深みに溜まった小物を釣っていきたいと思います。
2.小物釣りに使用する仕掛け-タナゴ仕掛け
小物釣りに使用する仕掛けには、唐辛子浮きを使用したハヤ・ヤマベ(オイカワ)用の仕掛けなどがありますが、5cmより小さい魚を針掛けしたいのであれば、使用するのはタナゴ仕掛け1択になると思います。
世の中には「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、釣りの世界では「小さい鈎で大きい魚を釣ることはできる」が、「大きな鈎で小さい魚を釣ることはできない」ので、小物を釣ることに限定する場合(大物が掛かる可能性がない場合)には、出来るだけ小さな仕掛け(鈎)を使用したほうが良いです。

タナゴ仕掛けは、タナゴ用の小さな浮きの下に、複数のしもり浮き(イト浮き)がついた仕掛けです。
鈎はタナゴ専用の極小鈎になっていて、どれだけ小さな鈎を使用(準備)できるか?が、どれだけ小さなタナゴを釣ることが出来るか?のポイントになります。
しもり浮き(イト浮き)の役割は、タナゴが餌をつついて浮きが沈むようなあたりを取るだけではなく、水平に引っ張るようなあたりも視認できるようにする役割があります。
よって、タナゴに限らず小物を釣る場合には、しもり浮きのような横方向の動きがわかる目印が重要です。この辺がタナゴ仕掛けが小物釣りに特化している所以となります。
ただ、タナゴ(バラタナゴなど)の場合は体に対して口も小さいので、鈎は出来るだけ小さなものを使用する必要がありますが、対象魚が川魚(カワムツやオイカワ)の場合は、口が大きいので小さい鈎を使用する必要がありません。むしろ、針が大きいほうが餌を付けやすいので、その辺のバランスを考えてちょうど良いものを選択した方がよいです。ということで、今回は秋田袖の3.5号を使用しました。
竿は用水路でのタナゴ釣りのように、足元で釣る場合では単竿の方が取り回しがいいですが、ポイントが遠い場合は長い竿を使用する必要があります。今回は流れ込みを狙いますので、9尺(2.7m)のへら竿を使用しました。
3.小物釣りの最強餌-黄ねり(黄身練り)
タナゴ釣りにはグルテン餌や赤虫などを使用される方が多いですが、黄ねり(黄身練り)を使用されている方も多いと思います。
黄ねり(黄身練り)は、大多数の方が自作されていると思いますが、作り方はいたって簡単です。卵の黄身とホットケーキミックスを混ぜるだけです。
お好みで”味の素”などのうまみ調味料やバニラエッセンスなどを混ぜる方もいらっしゃるようですが、ホットケーキミックスには既に色々なものが配合されていると思いますので、私の場合は黄身とホットケーキミックスをいい感じに混ぜるだけです。

なお、作成した黄ねり(黄身練り)は、写真のような100均で購入できる注射器型の容器などに入れて少しずつ出して使用しています。
また、余ったら冷凍保存もできますので、基本的には使い切るまで使用することができる使い勝手のよい餌です。(私は今回、3年以上前に作成し、少しずつ使用している黄ねり(黄身練り)を使用しています。)
鈎付け方法は、鈎先に黄ねり(黄身練り)をほんの少しつけるだけです。ホットケーキミックスに小麦粉が配合されていると思うので、ある意味グルテン餌ですが、しっかり針先に絡み付けることが出来れば、その粘り気で餌持ちも非常に良い餌となります。
なお、今回は対象魚がカワムツやオイカワなので、つける餌もタナゴより大きめで対応していきます。(今回に限っては、餌が目立った方が釣果が出ますね)
4.タナゴ仕掛け+黄ねり(黄身練り)での釣果

前述の仕掛けと餌を使用し、堰堤下のポイントでは、オイカワ交じりでたくさんのカワムツが釣れました。(写真は釣果の一部です)
流れがあるポイントなので、魚のアタリがわかりにくかったですが、わずかなあたりを拾うことで釣果を伸ばすことが可能となります。
また、小さめの鈎(秋田袖3.5号)を使用したので最小で3cmくらいまでのカワムツを掛けることが出来ました。(小さい子は弱る前に即リリースです。)
注意点としては、アタリがわからずに待ちすぎてしまうと、魚が鈎を飲み込んでしまうことですね。
よって、リリースする時のダメージを考慮すると、魚の活性が高い場合は出来るだけ早合わせ気味で対応したほうが良いです。

また、堰堤下では流れがあって小さなアタリがわかりにくいので、堰堤の上流側(ほぼ止水域)でも釣りをしてみました。魚のアベレージサイズは小さくなってしまいますが、小物とのやり取りを楽しむのであれば、小さなアタリが取れる止水域の方が7倍楽しいですね。
なお、堰堤の上流側で釣れてくる魚は、堰堤下よりもカワムツの割合が多めでした。オイカワの方がより流れのある場所を好むのかもしれませんね。
14:00~17:30くらいまで釣りを実施して、最終的な釣果は下記です。
- カワムツ:3cm~10cmくらいを50匹程度
- オイカワ:5cmくらいを10匹程度
今日もお魚さんに遊んでもらいました。^^
・自然の中で遊ばせてもらった後の片付け

今回は最寄りの川でお魚さんと遊ばせてもらいましたが、自然の中で遊ばせてもらったときには、遊んだ後のあと片付けがとても大切です。
今回の釣り場には、前の釣り人が使用したと思われる仕掛け一式と餌の容器(なぜかブドウ虫)が堰堤に捨てられていました。
後片付けが出来ない人には、共有する自然の中で遊ぶ資格がないです。そのごみは私が片付けましたが…とても残念ですね。。。(写真は拾い画です。)



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